パデルでは、相手から来たボールを空中で打つことも、床に一度バウンドさせてから打つこともできます。
ただし、サーブの返球は必ずワンバウンド後です。また、壁を使う場面では「床と壁のどちらに先に当たったか」によって、返球できるかどうかが変わります。
最初からすべての軌道を瞬時に見分ける必要はありません。まずは「サーブはバウンドを待つ」「ラリー中は空中または1バウンド後に打てる」「2バウンドする前に返す」の3点を覚えれば、初回体験でも十分にプレーできます。
この記事で分かること
- ワンバウンド返球とノーバウンド返球が認められる場面
- サーブだけノーバウンドで返せない理由
- 床や壁、金網に当たったボールの判断方法
- 2バウンドや壁への直撃など、返球できない場面
- 初心者がラリー中に迷いにくくなる見分け方
得点や試合全体の進み方から確認したい場合は、先にパデルの基本ルールを読むと理解しやすくなります。
結論:ラリー中は空中でも1バウンド後でも返球できる
通常のラリーでは、相手が打ったボールを自分側の床に落ちる前に返しても、床で一度バウンドしてから返しても問題ありません。
| ボールの状態 | 返球できる? | 初心者向けの覚え方 |
|---|---|---|
| まだ床に落ちていない | できる | ノーバウンド返球(ボレー) |
| 自分側の床で1回バウンドした | できる | ワンバウンド返球 |
| 床で1回弾んだ後、壁や金網に当たった | できる | 2回目の床バウンド前に打つ |
| 自分側の床で2回バウンドした | できない | 2回目の床接触で失点 |
| 相手のサーブがまだバウンドしていない | できない | サーブだけは必ず待つ |
ノーバウンドで返すショットは、一般に「ボレー」と呼ばれます。ネット付近で早く返球できる一方、初心者は打つ準備が遅れるとボールをコントロールしにくくなります。
ワンバウンド返球は、ボールの速さや方向を見てから打ちやすい方法です。初回体験では、無理にボレーを狙わず、一度バウンドさせて返しても構いません。

サーブの返球だけはノーバウンドで打てない
通常のラリーではノーバウンド返球が認められますが、相手のサーブを返すときは例外です。レシーバーは、サーブが正しいサービスボックス内で一度バウンドしてから打たなければなりません。
サーブを空中で打ち返すと、正しいサービスコートへ飛んでいたとしてもレシーバー側の失点になります。テニスと同じように、サーブに対するボレーはできないと覚えておきましょう。
サーブが床から壁に当たった場合
正しいサービスボックスでバウンドした後にガラス壁へ当たったサーブは、規定内であれば返球できます。床で弾んだ直後に打っても、ガラス壁から戻ってきたところを打っても構いません。
一方、サーブが正しいサービスボックスでバウンドした後、金網に当たった場合はフォルトです。通常のラリーでは「床から金網」の順で当たったボールを返せますが、サーブには別の判定があります。
サーブの立ち位置やサービスボックス、フォルトの条件は、パデルのサーブ基本ルールで詳しく確認できます。
床と壁に当たる順番で返球できるかが決まる
壁のあるパデルでは、ボールがどこに当たったかだけでなく、当たった順番を見ることが大切です。
「床→壁→打つ」は返球できる
相手のショットが自分側の床で一度バウンドし、その後にガラス壁へ当たった場合は、まだラリーが続いています。壁から跳ね返ったボールが再び床へ落ちる前に打ち返します。
床でのバウンドはすでに1回として数えられています。壁に当たっても床のバウンド回数は増えません。そのため、「床→壁→壁→打つ」のように複数の壁へ当たっても、2回目の床バウンド前なら返球できます。
「壁→床」なら相手のショットはアウト
相手が打ったボールが、自分側の床に落ちる前にガラス壁や金網へ直接当たった場合、そのショットは正しいコート内に入っていません。相手側のアウトとなり、その時点でポイントが終わります。
壁に当たった後で床へ落ちてきても、そこから返球する必要はありません。初心者が迷いやすい場面ですが、「相手のボールは、まず自分側の床に入る必要がある」と考えると判断しやすくなります。
「床→壁→床」は2バウンドで返球できない
床で一度弾み、壁に当たった後、もう一度床へ落ちた場合は2バウンドです。2回目の床バウンドが起きた時点で失点となるため、その後に打っても有効な返球にはなりません。

床、壁、金網によるイン・アウトの違いは、パデルのイン・アウト判定でも整理しています。壁から返ってくるボールへの入り方は、パデルで壁を使えるタイミングもあわせて確認してください。
返したボールは相手側の床へ先に入れる
自分が打ち返すときは、ボールをネットの向こうへ送り、相手側コートの床へ先にバウンドさせるのが基本です。
返球したボールが相手側の床でバウンドした後、ガラス壁や金網へ当たるのは通常のラリーでは有効です。相手は、壁や金網から戻るボールを2バウンド前に返します。
反対に、返球が相手側の床へ入る前にガラス壁や金網へ直接当たると、基本的にはアウトです。強く打つことよりも、まず床へ入れる意識を持つとラリーが続きやすくなります。
自分側のガラス壁を使って返す方法もある
パデルでは、自分が打ったボールを自分側のガラス壁に当て、その跳ね返りをネットの向こうへ送る返球も認められています。相手側へ直接返しにくい場面で使われる方法です。
ただし、自分側の金網を使って返すことはできません。また、壁を使った返球は軌道の調整が難しいため、初回体験で無理に試す必要はありません。まずはネットを越えて相手側の床へ直接入れる返球を目指しましょう。
初心者は3段階で返球タイミングを判断する
ラリー中に迷ったら、次の順番で確認します。
- 今のボールはサーブか
サーブなら、必ず正しいサービスボックスでのバウンドを待ちます。 - 自分側の床に何回当たったか
0回ならボレーが可能、1回ならまだ返球可能、2回ならポイント終了です。 - 壁より床が先だったか
床から壁なら返球可能です。壁へ直接当たったなら相手のアウトです。
迷ったときは一度バウンドさせてもよい
サーブ以外のボールも、必ずノーバウンドで打つ必要はありません。ネットから離れているときや、速いボールの方向を見極めたいときは、一度バウンドさせるほうが安全です。
ただし、後方の壁に近い位置では、バウンド後すぐに打とうとすると体が壁へ近づきすぎることがあります。深いボールは少し横へ移動し、壁から戻ってくる軌道を見てから打つ選択肢もあります。
「壁に当たりそう」で慌てて打たない
床でバウンドした後に壁へ向かうボールは、壁へ当たってからでも返球できます。すべてのボールを壁の手前で打とうとすると、打点が体に近くなり、かえって返しにくくなることがあります。
体験レッスンでは、コーチやスタッフから「壁の前で打つ」「壁から出てきた後に打つ」といった案内があります。最初はその指示に合わせ、ボールの速さに応じて待つ感覚を覚えれば十分です。
返球時に反則や失点となる主な場面
- 相手のサーブをバウンド前に打った
- 自分側の床で2回バウンドした後に打った
- 返球が相手側の床へ入る前に壁や金網へ直接当たった
- 返球がネットを越えず、自分側の床へ落ちた
- ボールがラケットではなく、体や衣服に当たった
- ボールを故意に運ぶように打ったり、意図的に複数回打ったりした
- プレー中に選手やラケット、衣服がネットへ触れた
初回体験では、判定を間違えたからといって心配しすぎる必要はありません。迷った場面はその場でスタッフに確認すると、床と壁の順番を実際の軌道で理解できます。
施設や体験イベントによって進行方法が異なることもあるため、参加時は担当者の説明に従ってください。
返球ルールが分かったら初心者体験を探してみよう
返球の基本は、「サーブはバウンド後」「ラリー中は空中または1バウンド後」「床から壁へ当たったボールは2バウンド前に返す」です。
壁を使う判断は、文章だけで完璧に覚えるより、実際のコートでボールの跳ね方を見るほうが理解しやすくなります。ルールをすべて暗記してから参加する必要はありません。
近くの施設を探すときは、初心者向け体験、ラケットレンタル、1人参加の可否を確認すると安心です。地域別の施設は全国パデルコートガイドから探せます。予約前の確認項目は、パデルコートの探し方・予約方法をご覧ください。
前後の記事
前に読む記事:パデルで壁を使えるタイミング|返球判断を図解
床と壁に当たる順番や、壁から戻るボールの基本を確認できます。
次に読む記事:パデルコートの探し方・予約方法|初心者が初回で迷わない5つの確認ポイント
返球ルールを理解したら、初心者体験のあるコートを探して予約方法を確認しましょう。


